Despair - Decay of Humanity (1990)

1. Decay of Humanity
2. Cry For Liberty
3. Delusion
4. Victims of Vanity
5. A Distant Territory
6. Silent Screaming
7. Radiated
8. Satanic Verses
私が愛して止まない、変態リフメイカーWaldemar Sorychtaが最初に結成したバンドDespair。
1990年の2ndフルアルバムです。
私の知る限りジャケットは二種類あり、日本盤は別ジャケット。
このギタリストをずっと追っかけている私ですが、未だに1stは未聴。
売っているのを見たことがない。
違法DLサイトに上がっているのは見かけましたが、俺の中の何かが「それはやっちゃダメ」と語りかけてきました。
よって未聴。
メンバーは以下の通り。
Vocals : Andreas Henschel
Guitars : Marek Grzeszek
Guitars : Waldemar Sorychta
Bass : Klaus Pachura
Drums : Markus Freiwald
Waldemar以外のメンバーは皆無名。
他のバンドに在籍していたこともあるようですが、どれも売れずに解散しています。
ということで、Waldemarのバンドと見なしていいものと思います。
実際、本作で焦点となるのはギターサウンドだと思いますし。
まず耳につくのが聴きにくさ。
スラッシュメタル、というジャンルではありますが、単純にノれない難解さがあります。
これはWaldemarのリフが一々わかりにくいため。
スラッシュメタルはギターリフを主軸として聴く音楽ですが、そのリフが難解では聴きにくいはず。
展開も良くわからん。
テクニカルというよりは、難しいことをしようとして失敗してしまっている感じ。
そのため、巷での評判は良くありません。
しかし、断片的に楽曲のパートを取り出すと、確かにWaldemarが弾いているというのはわかります。
Grip Inc.的な音使いも聴けないことはないですし、何よりオリエンテッドなメロディは彼独自のものでしょう。
部分的には非常に格好良いんですが……曲構成がダメなんですよね。
ボーカルは初期Annihilatorのようなハスキーボイスですが、この人物を採用したのは失敗かも。
攻撃性が薄れてしまい、Waldemarのギターが輝かない。
Waldemarの音楽にはハードコアボイスこそ映えます。
後にWaldemarも気づいたのでしょうが、彼はストレートな楽曲の方が向いています。
もし、私がこのバンドでしかWaldemarのギターを聴いていなければ、絶対ファンになっていなかったと思います。
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