Pollution - Modern Warfare (2010)
セルビアが熱い。
Space Eater、Toxic Traceなど超良質Thrash Metalバンドがこの国出身です。
まさかこれらを超えるバンドがいるとは。このPollutionというバンドもセルビア出身。
結成は2007年、デモとEPのリリースを経て、遂にリリースされたこのフルアルバム、最高です。
自分の中でですが、Thrash Metalは二種類に分けることができます。
シリアスなのか、それとも「アンポンタン」なのか。
瞬間最高風速的にCoolなのはSuicidal AngelsやAvenger of Bloodのようなシリアス系。
ですが、ポンコツなアンポンタン系Thrashを愛してしまう自分がいる。
ドイツのHatcheryとかメキシコのStrike Masterとか、何百回でも聴きたい。
つまり何が言いたいかというと、アンポンタン系Thrash Metalの方が繰り返し楽しめちゃうんですよ。
一応、誤解の無いように書いておきますと、シリアスなThrashも大好きです。
クオリティが高ければ繰り返し聴いちゃいますし、何年経っても聴いてます。
ただ、聴く頻度が高いのはアンポンタンなバンドなんですよ。まあ趣味の問題。
このPollution、ボーカルが実にヘタウマ。下手糞なんだけど、それが格好良いんです。
ExodusのPaulこそ理想的ヘタウマボーカルだと思うんですけど、このボーカルも劣ってないですね。
演奏はガチガチなのにボーカルはヘボい。このギャップが異様なノリを生み出しています。
やはり、バンドサウンドにおいてボーカルの役割というのは大きい。
この個性激強のボーカルに脳天をガツンとやられちゃいました。
先述のように、楽器陣も本当に素晴らしい。
珍しくもないクランチ系のリフ回しですが、そのセンスが秀逸。
あらゆる場面において、理想的すぎるリフを聴くことができます。無駄な箇所が一個たりとも見当たらない。
いや、インスト曲が多少冗長ではあるかな。
それでも、個人的にここまでヒットした作品は久しぶり。
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